酉松会(ゆうしょうかい)とは、
一橋大学サッカー部の活動を支援するOBの団体で
OB・現役有志の寄稿による「酉松会新聞」の発行、
OB戦やフットサルの開催など様々な活動を行い、
当ウエブサイトで公開しています。

女子W杯2023、閉幕

2023年8月21日  タグ: トピックス   コメントする

8月20日、これまでで一番長い、
1ヶ月に渡って続いた初物尽くしの女子W杯が終わった。
決勝はスペインが1:0でイングランドを破り、初優勝に輝いた。
加えて日本と並ぶ、U17とU20を含む3世代のW杯優勝も成し遂げた。

悪質なファウルが多いイングランドじゃなくて良かった。
勝つためなら何をしてもいい、そう思っているようなチームだった。
特にひどかったのが後半スペインが得たPKの時。ボールを置く前から
執拗な抗議で位置を直させ、キッカーにプレッシャーを与える。
さらに見事なセーブでPKを止めたGKは「ザマーミロ」と言わんばかりに
舌を出して挑発。こんな選手がゴールデングラブ賞だなんて・・

とにかく決勝のスペインは素晴らしかった。
どんなボールでもピタッと止め、何人に囲まれても見事なパスワークで
前に運ぶ。なでしこ戦の大敗から立ち直ったチームの修正力と
一体感も見事!優勝にふさわしいチームだった。

⚽️ 決勝:スペイン vs イングランド


残念だったのは、授賞式でゴールデンブーツ(得点王)の
宮澤ひなたの名が会場でアナウンスされなかったこと。
せっかく中継カメラが場内スクリーンを映し出していたのに、
せめて顔写真くらい出せばいいのに、と愚痴りたくなる。

W杯は勝ち進むにつれ、喜びも悲しみも大きく深くなる。
なでしことしては残念無念の大会ではあったが、大きく引き離されたと
思っていた欧米勢と、互角に戦えるところまで来たことは確か。
そして、記憶に残るゴールや選手は数あれど、
(1位は何と言っても準決勝の豪州サム・カーの同点ゴール!)
記憶に残るチームの筆頭は、なでしこだったと思う。
その喜びを噛みしめたい。ハイ、身内びいきの極みです。

⚽️ 準決勝:スペイン vs スウェーデン
⚽️ 準決勝:オーストラリア vs イングランド
⚽️ 3決:スウェーデン vs オーストラリア

【追伸】
決勝のオープニングセレモニーで、選手入場の前に
優勝トロフィーを持って登場したのが宮間あやだった。
見逃したと後から知って、後悔。

女子W杯ベスト4決定!

2023年8月13日  タグ: トピックス   コメントする

スペイン、スウェーデン、オーストラリア、イングランド。
イングランド以外は初めてのベスト4で、そのイングランドでさえ
決勝に進んだことはない。どの国にとっても初優勝となる。
女子W杯初の2カ国共催、初の32カ国参加、FIFAから選手へ
直接報酬が支払われる、審判がVARの判定理由をアナウンスする、
などなど、初めて尽くしの大会にふさわしい4カ国ではある。
だから、なでしこは外された!? (笑)



オーストラリアvsフランスの10名サドンデスのPK戦も凄かったが、
イングランドvsコロンビアが、とんでもない試合だった。
激しく体をぶつけ合い、攻撃こそ最大の防御というオープンな展開が
キックオフからずっと続き、目が離せなかった。
かなり荒っぽい試合でピッチに倒れこむ選手も多かったが、
主審の笛は少なかったし、VARの介入はなかった気がする。
それも良かった。何だか懐かしいサッカー本来の醍醐味。
今大会で最高のゲームだったと思う。

コロンビアは、
チーム戦術よりも個の能力で打開する古き良き南米スタイルで、
ボールを奪ったらまずドリブル。時には近くの味方とのワンツーで
サイドを突破。アバウトにクロスをゴール前に放り込み、
そのこぼれ球を狙ってミドルを放つ。それが実って先制点を奪った。
なでしこは、とかく細かなチーム戦術に囚われがちだが、
このコロンビアの図太い野生味が必要だなあ。

イングランドは、やはりさすがだった。
持ち前のパスワークとスピードで左右に攻撃を展開して逆転に成功し、
最後は守備に徹して反撃を封じた。エレン・ホワイトのような
エースストライカーはいないが、優勝の最有力候補だと思う。
なでしこがいないのは寂しいけれど、改めてサッカーは、特にW杯は面白い。
最後まで観よう。

⚽️ スペイン vs オランダ
⚽️ スウェーデン vs なでしこ
⚽️ オーストラリア vs フランス
⚽️ イングランド vs コロンビア

なでしこ、ベスト8で敗退

2023年8月12日  タグ: トピックス   コメントする

女子W杯準々決勝:なでしこ vs スウェーデン、1:2。
気が抜けてしまった。ベスト8で敗退、残念無念。

【先発・交代】

⚽️ R16:vs ノルウェー
⚽️ 準々決勝:vs スウェーデン

なんだ、あのスウェーデンの鬼プレスは!
アメリカと延長まで戦いPK戦で破ってチーム力が一気に上がったようだ。
スウェーデンは今大会で一番良い出来。
逆に前半のなでしこは、面食らって慎重になり過ぎた感がある。

運もなかった。
前半の失点も、相手のFKのこぼれ球が密集したゴール前で
何度もピンボールのように行ったり来たりし、
最後はスウェーデン選手の足元に転がってしまった。
2失点目のPKも、スウェーデンのCKをゴール前で競った
田中美南のヘッドのこぼれ球が長野風花の手に当たってしまった。
故意じゃないのに無常のVARよ(泣)

それだけじゃない。
植木理子のPKがバーの内側に当たって真下に落ちたり、
藤野あおばのFKもバーに当たって下に落ち、
GKの背中とゴールポストに当たって入らなかった。
サッカーの神様が、
「あんまり調子に乗るなよ、W杯はそんな甘いもんじゃないぞ」と
諭しているようだった。

それでも後半の反撃は見事だった。
遠藤 純や植木など交代で入った選手が躍動し、
43分に林穂之香がゴール!思わず「よっしゃ!」と大声が出た。
ロスタイムが10分もあり延長戦を期待したけれど・・
前半からこれができれば、と言うなかれ。それは結果論。

試合終了後、浜野まいかと藤田あおばが突っ伏して
子供のように泣きじゃくる姿が忘れられない。
東京五輪の久保建英を思い出す。しかし新生なでしこたちの物語が、
いきなり優勝というクライマックスにならなくてよかった気もする。
成長ストーリーの続きが、また楽しめるから。
久保も2年後に大きく飛躍した。


次はパリ五輪の舞台が待っている。
今日は存分に泣いて、明日から胸を張ってまた前を向いてほしい。
ワクワクドキドキをありがとう! ずっと応援します。




なでしこ、女子W杯C組1位突破!

2023年8月5日  タグ: トピックス   コメントする

2023年7月20日に開幕した
オーストラリア&ニュージーランド共催の女子W杯。
グループリーグ全試合が終了し決勝トーナメントの顔ぶれが決まった。
ブラジル・ドイツ・カナダなど強豪国が脱落し、
ジャマイカ・南アフリカ・モロッコが突破を果たした。
女子サッカーの勢力図が変わりつつある。


なでしこのR16の相手は、ノルウェーに決まった。
その次の準々決勝は、スウェーデンvsアメリカの勝者。
いずれもスペインとは違ってパスワークはかなり雑で、
パワー・スピード・高さでゴリゴリくる「荒っぽい」サッカー。
反則も多い。これまでのなでしこが苦手としてきたタイプではあるが、
十分に勝算はある。特にアメリカは世代交代が遅れ、
チームに連動や勢いがなく、絶対的な強さを失っている。
チャンスだ。

今のなでしこの強みは、
3世代のW杯で優勝・準優勝を経験した選手がFP20名のうち
13名もいるし、いわゆる海外組が9名もいることである。
2016年の高倉麻子監督時代から世代交代と融合がスタートし、
2021年からの池田太監督時代の2年目になって、
ようやく実を結び始めたのだ。
彼女たちは大舞台に慣れているのか、
普通の国際親善試合のように落ち着いているし、
大柄な欧米選手のファウルも辞さない激しい当たりにも
決して負けていない。


3戦全勝、しかも得点11・失点0でのGL1位突破は初めて。
GK2名と肩負傷の浜野まいかを除き、全選手の出場も初めて。
(交代が3名ではなく5名となったこともあるが)
しかも、誰が出てもチームのレベルが落ちない。


⚽️ GL1:vs ザンビア
⚽️ GL2:vs コスタリカ
⚽️ GL3:vs スペイン

メディアの皆さん、
もう2011年の優勝時のチームと比べるのはやめましょう。
すでになでしこは、全く違うレベルの「新時代」に入ったのだから。
さあ、あと4試合、応援するぞ!
思いっきり楽しんでほしい。結果は後からついてくる。

それにしても、フル代表でW杯に出場できるのは、
ほんのひと握りの選手なんだなと改めて思う。厳しい世界だ。

15節を終えて首位に!

2023年7月22日  タグ: トピックス   コメントする

東京・神奈川2部リーグ戦の第15節を終えて
一橋は首位に躍り出ました。
夏季中断をはさみ、残り7試合。
1部昇格を目指し、このまま突っ走って欲しいものです。
OBOGの皆さまの応援とご支援をよろしくお願い致します。


注)都立大と芝浦工業大の試合数は14試合、防衛大は13試合