酉松会(ゆうしょうかい)とは、
一橋大学サッカー部の活動を支援するOBの団体で
OB・現役有志の寄稿による「酉松会新聞」の発行、
OB戦やフットサルの開催など様々な活動を行い、
当ウエブサイトで公開しています。

トピックス

三商大OB戦、小平で初開催

2024年2月17日  タグ: トピックス   コメントする

これまで埼玉県のレッズランドや調布の三菱養和グラウンドで
開催されてきた三商大OB戦が、令和6年(2024)2月11日(日)、
小平の人工芝グラウンドで初めて開催された。

試合は各チームが20分ずつ2回戦う形で行われ、
優勝は大阪公立大学、2位 神戸大学、一橋は残念ながら最下位に終わった。
しかし和気あいあいの雰囲気でスコアは誰も気にしなかったらしい(笑)

ちなみに2年前の令和4年(2022)4月、
大阪市立大学は大阪府立大学と統合し大阪公立大学となっている。

前日の2月10日(土)には現役チームの三商大戦が行われ、一橋が優勝した。

vs 大阪公立大学 4:1

vs 神戸大学 2:2

『60年史』によれば、東京商科大学・大阪商科大学・神戸商業大学の
三校による定期戦が始まったのは、今から92年前の昭和7年(1932)。
記念すべき第1回の東商大の戦績は、
vs 大阪商科大学 3:5、vs 神戸商業大学 4:2 だった。(会場不詳)

昭7年度の商大サッカー部のメンバー

★昭和15年(1940)三商大戦
12月25日 vs 神戸商業大学 3:3 於甲子園南運動場
12月26日 vs 大阪商科大学 9:2 於東遊園地

vs 神戸商業大学 のハーフタイムと集合写真

戦中戦後に中断を余儀なくされる年もあったが、昭和22年に復活。
そして昭和24年の学制改革によって東京商科大学は一橋大学、
大阪商科大学は大阪市立大学、神戸商業大学は神戸大学となったが、
その後も「三商大戦」の伝統は引き継がれていった。

★昭和30年(1955)三商大戦 於小平 ・・ 復活後初優勝

vs 大阪市立大学 4:0 / vs 神戸大学 2:0

★昭和48年(1973)三商大戦 於小平 ・・ 戦績不詳

vs 大阪市立大学            vs 神戸大学

★令和2年(2020)三商大戦 於小平 ・・ 優勝

2月15日 vs 大阪市立大学


一橋大学ア式蹴球部の令和6年度シーズンは、
三商大戦の優勝で新たなスタートを切った。
この長い伝統を誇る三大学の定期戦、
そして三商大OB戦もまた長く続いてほしいと切に願う。


異例づくめのOBOG総会&祝勝会

2024年1月15日  タグ: トピックス   コメントする

令和6年(2024)1月13日(土)17時半、
午前中の晴天が急変し、みぞれまじりの小雨が降るなか、
4年ぶりとなる対面式のOBOG総会、及び祝勝会が開催された。

会場はこれまでの三菱養和会巣鴨スポーツセンターではなく如水会館。
しかもOBOGに加えて現役部員の保護者の方々も参加。
さらにリーグ戦の結果報告だけでなくクラブ事業決算の黒字報告や
来年度事業の拡大計画まで発表されたのである。まさに異例の総会。
「隔世の感があるなあ」
会場に集まった多くの旧世代OBたちは、ため息まじりにそう言った。



総会に続いて行われた祝勝会は、
これまでになく和気あいあいとした家族的な雰囲気に包まれた。
特に最長老OBの御三方(89歳〜92歳)が曽孫のような部員たちと
親しく語り合う光景が微笑ましく、また感慨深くもあった。





能登地震に航空機の衝突事故と波乱の年明けとなった令和6年。
今年度は東京・神奈川リーグ1部で戦う一橋サッカー部の
更なる躍進と酉松会の発展を心から願う。



さて、ここからはやや蛇足になるが、
今年卒業する4年生は土の小平グラウンドを知る最後の世代だそうだ。
しかもコロナ禍で1年生の時は、ほとんど練習ができなかったという。
たった4年前のことなのに随分昔のことのように思われる。
また今年は小平キャンパス開校90周年を迎える年でもあるので、
乾けば「砂漠」、雨が降れば「泥沼」と化した往時のグラウンドを
振り返りながら、この記事を締めることにする。



✳︎令和2年(2020)三商大戦



✳︎平成30年(2018)・・最初の2枚は撮影年不詳




✳︎平成元年(1989)           ✳︎昭和48年(1973)

✳︎昭和32年(1957)            ✳︎昭和34年(1957)

✳︎昭和22年(1947)          ✳︎昭和11年(1936)

福本 浩(酉松会新聞編集長 昭52卒)記

東大OB・職員との巴戦

2023年11月25日  タグ: トピックス   コメントする

毎年11月23日に行われる東大OB&職員との巴戦。
昨年は雨で流れたので今年の4月22日に開催され、久々の優勝。
それから7ヶ月後、一橋は連覇を賭け、総勢15名で戦いに挑む。
と言っても相変わらずの和やかさ。日差しも暖かく絶好のサッカー日和。
気持ちのいい試合だった。

近年は一橋OB(60代)だけでは人数確保が難しく、
昔の職場のサッカー仲間や慶応OBなどに助っ人を頼んでいるが、
今回は御年76歳になる有田 稔先輩(昭44卒)と彼の卒年に生まれた
水谷 健くん(平4卒)が初参加。選手層が幅広く厚くなった。
本来50歳代OBの参加は認められていないが、内緒です(笑)。





さて、結果は・・・見事、連覇達成!
しかも深谷 徹くん(昭53卒)がハットトリック!
現役時代はGKだったのにOB戦では常にFW。うちのエースの快挙です。

試合後の懇親会では、東大OB「泥蹴会」の御薗慎一郎さん(昭51卒)の
叙勲が発表された。卒業後は地方行政の道に入り福岡・福井・茨城・愛知で
地方自治体の運営、内閣官房で地域再生を手がけ、厚生労働省では
介護保険制度も担当、さらに2002日韓W杯を裏方として支えたという。
その長年の功績が高く評価され「瑞宝中綬章」を受賞された。

4月の優勝時には東大側が持ってくるのを忘れた小さな優勝杯を
我がチームの世話役である山根言一(昭52卒)が受け取った。
その後に嬉しいハプニング。
御薗さんは自身の大切な勲章を一橋の長老(3チームの中でも最長老)の
有田先輩とハットトリックの深谷くんを称えて胸にかけてくれたのである。
これには一同大感激。本当にありがとうございます。


もう何十年も続くこのOB戦。世代も大学も超えた不思議なつながりは
年々親密度が増している気がする。今年は特にそう感じた。
最後はエール交換をし、「100歳までボールを蹴ろう!」と誓い合った。
50~70代の酉松会OBの皆さん、来年は、ぜひご参加を!

リーグ優勝達成!

2023年10月10日  タグ: トピックス   コメントする

10月8日、最終節:日本大学生物資源科学部に4-0で勝利し、
関東大学サッカーリーグ 東京・神奈川 2部の優勝を果たした。
前日に2位の日本大学文理学部が引き分け、すでに優勝は決まっていたが、
一橋は手を抜くことなく全力でプレイし、日大生資を終始圧倒した。

◆小平Gで配布されたマッチデープログラム

【前半:2-0】
⚽️6分 MF10 小林尚史(4年)/ ⚽️35分 日大生資のオウンゴール



この日は優勝を見届けようと大勢のOBOGや部員の家族が集結。
ご高齢の方からヨチヨチ歩きのお子さんまで来場し、
小平グラウンドは、まさに一橋ファミリーのホームになった。
さらに一橋大学応援部も駆けつけ、熱い応援を選手に送り届けた。






【後半:2-0】
⚽️57分 FW11 八巻太朗(2年)PK / ⚽️84分 FW7 工藤稜也(4年)









完勝だった。
ただ、あと3、4点は取れたなと思うほど多くのチャンスを作りながら、
最後のシュートの精度を欠いたのが残念。
とは言え、現役部員の皆さん、いい試合を観せてくれてありがとう。
そして応援団の皆さん、楽しませてくれてありがとう。
お疲れさま!

試合後、はちきれんばかりの喜びを爆発させる彼らを見て、
現役時代を思い出したOBOGも多いことだろう。
老OBとなった自分にとっては眩しく、うらやましい光景だった。

来年は1部リーグで、もっと強い相手と戦うことになる。
今季の成績に満足せず、さらに上を目指して頑張ってほしい。







◆2023年度の最終順位

✳︎赤字は20節の結果
✳︎青字は松蔭大学の辞退による不戦試合

酉松会新聞編集長 福本 浩(昭52卒)記

石井先輩、30年ぶりの小平G再訪

2023年10月3日  タグ: トピックス   コメントする

10月1日、リーグ戦の第21節:日本大学文理学部との試合を
石井 徹さん(昭30卒 / 旧職:東京ガス)と共に観戦した。
現酉松会の最高齢OBのひとりであり、小平グラウンドの人工芝化に
当たっては多額の寄付をしていただいた方で、かねてから
完成したグラウンドを一度見たいとおっしゃっていたので、
感謝の意味を込め、お連れすることにした次第である。

石井先輩は、御年91歳。足が少しお悪いので、
同期の山根言一(昭52卒)に車での送迎をお願いした。
彼の旧職も東京ガス。結婚式の仲人もしていただいたそうで、
奥さんも同行。石井先輩のご自宅がある表参道から小平までは
1時間半のドライブ。車中で昔話に花が咲く。

石井先輩が現役の頃は、まだ多摩湖線の「一橋学園駅」はなく、
「一橋大学駅」の時代。一両編成で 30分に1本の運行。
駅の正面からキャンパスの正門まで一直線に続く大学通りには、
家がほとんどなかったそうだ。車がその通りに入ると、
“うわあ、町になったなあ!” と、石井先輩はため息混じりに叫んだ。


当時の小平グラウンドのサッカー場は現在とは90度向きが違い、
玉川上水に平行してタッチラインが引かれ東西にゴールが置かれていた。
今から70年以上も前の話である。

実は石井先輩、30年ほど前に会社のサッカーチームを率いて
小平グラウンドで現役と練習試合をしたことがあるそうだ。
長い時を経て再訪したこの日、人工芝が全面に貼られたグラウンドや
令和世代チームの試合を初めて観て、どんな感慨を抱いただろうか?

興味は尽きないが、これは来年の酉松会新聞に寄稿していただくことにして、
最後にリーグ優勝を懸けた首位・日大文理との試合について記そう。

前半6分、一橋は幸先よく FW10 小林尚史(4年)が先制ゴールを決める。
しかし、春季リーグの対戦で0-5と大敗し、何としても雪辱したい
日大文理は一気に攻勢を強め、26分に同点ゴールを奪われる。

この失点だが、何でもない山なりのクロスが
GKが伸ばした手を越えてゴールに入ってしまったもの。
18節の防衛大戦でも同じような形で2失点し悔しい敗戦を喫したのに、
その課題が修正されていないのが残念である。

それでも、この失点で崩れずに、すぐに2点目を決めたのはよかった。
ゴールしたのは、チーム得点王の FW11 八巻太朗(2年)である。
今季21試合で18ゴールは素晴らしい。来季も頼りになる選手だ。



後半は日大文理がさらなる猛攻を仕掛け、一橋の守備の時間が長くなる。
終盤には激しい雨も降ってきて、ハラハラする苦しいゲームとなった。
それでも最後まで集中力を切らさずに全員が一丸となって守りきり、
再び首位に返り咲く勝利を収めた。よく頑張ってくれた。ありがとう。



試合後、満足気な表情を浮かべた大先輩は、
70歳も歳が離れた主将・MF8 渡邉直樹と堅い握手を交わした。
小平グラウンドとサッカー部の歴史を感じ、心が震えるいい光景だった。

いよいよ8日に最終節、日本大学生物資源科学部との試合を迎える。
2位の日大文理との勝点差は、わずか1しかない。
日本大学文理学部が引き分け以下なら優勝が決まるが、
そんな他力本願は忘れ、自力優勝で1部昇格の年を有終の美で飾ってほしい!

✳︎赤字は20節の結果
✳︎青字は松蔭大学の辞退による不戦試合

酉松会新聞編集長 福本 浩(昭52卒)記